2013年11月03日
★安曇野の人々は海からやってきた22 あづみ族を知る男?★
志賀島には
『万葉歌碑』
という石碑が10箇所、島のあちこちに建てられている。
それを一つずつ見て回ったが、俺にとってあまり重要なことは無いようだ。
これにて、俺は志賀島の探索をやめて、
安曇野に戻ることにした。
来たときと同じように、各駅停車で電車に揺られながら、安曇野を目指す…。
収穫の多い旅だった…。
あとはもう、寝ながら帰るだけだ。
福岡を離れ、下関、山口、何の変哲もない里山の中を走る電車。
電車に乗り込む人々は、ケータイやスマホ、DSなどをいじって、特に俺には興味のない様子…。
窓の外を見ても、鬱蒼とした林の中を走っていて、これといった見所もない…。
さて、目を閉じて寝るか…。
と、思って目を閉じかけたとき、
タオルをバンダナのように頭に巻いた、無精ひげの恰幅の良い男が俺のはす向かいのシートに座った。
年は20代か30代前半だろうか…。
…海賊みたいだな(^o^)
そんなことを思いながら、窓の外を眺める。
木々が後ろへ去っていく。
男はチラリと俺を見ると、何か言いたそうな顔をしたが、手にもっていたスマホをみると、そちらをいじり始めた。
俺はいろんなことに思いをはせて、窓の外を眺める。
…あづみ族の伝説。
…志賀島に伝わる金印の謎。
…穂高岳の山頂には、海賊船が眠っている…。もしくは何か手がかりがあるのだろうか?
…。
…池袋のリオンは元気だろうか?
…リオンのテクニックは、なかなかのものだったな。
…何よりも咥えたときの表情が愛らしい…。
…福岡にもリオンみたいな娘がいるだろうか?
…メイドと遊んでみるのもいいかもしれんな…('ー') フフ
などと、俺は、いつの間にか、パン食い競争の妄想をしていた。
そんな妄想を楽しんでいるときに、ふいに男が声をかけてきた。
男「あの(^。^;)…。」
む!! パン食い競争の妄想をしてたばかりに、俺の顔がニヤけていたかもしれん!?
俺はすぐに真顔に戻り、男を見た。
男「あの、すみません。今日はどちらまで行かれるのですか? お姿を見たところ、何か大きな理由があるようにも見えますが…。」
俺「…もう用は済んだよ。これから秘密のアジトに帰るところだ。アジトは長野県の安曇野にあるんだけどね。」
男「ほう! 遠いところから…。…どちらへ行かれていたのですか?」
俺「志賀島という島だよ。そこにはあづみ族の謎を解く鍵が隠されているんだ( ̄▽ ̄) ニヤ」
…俺があづみ族の話をすると、皆、訳がわからず、「…あ、そうなんですか? がんばって下さい(^。^;)」などと言って、そこで会話は止まってしまうも多い。
この男も同じだろう。こんな広島に向かう電車の中であづみ族のことを知っている人間がいるわけがない…。
だが、俺を見るこの男の目が、一瞬光ったような気がした。
男「あづみ族?」
俺「ああ、あづみ族だ! 何のことかわからないだろうが、あづみ族の伝説を追って志賀島まで行ったのだ。」
男「…。あづみ族の伝説…。」
男は一瞬何かを考え込んだようだったが、ふいに口を開くと、俺を驚かせた。
男「…では、あづみ族サミットにも参加されたのですか!?」
…!!!
何!?
なぜ、この男、『あづみ族サミット』のことを!?
あづみ族サミットは、知る人ぞ知る集会。しかも集まる人々はその道の探求者ばかり。ましてや、この男のような若い男は、一人もいなかったはずだ!!
あづみ族サミットの会場風景↑
『あづみ族サミット』のことを知るこの男は一体…。
あづみ族サミットを傍聴した俺。↑
…つづく
『万葉歌碑』
という石碑が10箇所、島のあちこちに建てられている。
それを一つずつ見て回ったが、俺にとってあまり重要なことは無いようだ。
これにて、俺は志賀島の探索をやめて、
安曇野に戻ることにした。
来たときと同じように、各駅停車で電車に揺られながら、安曇野を目指す…。
収穫の多い旅だった…。
あとはもう、寝ながら帰るだけだ。
福岡を離れ、下関、山口、何の変哲もない里山の中を走る電車。
電車に乗り込む人々は、ケータイやスマホ、DSなどをいじって、特に俺には興味のない様子…。
窓の外を見ても、鬱蒼とした林の中を走っていて、これといった見所もない…。
さて、目を閉じて寝るか…。
と、思って目を閉じかけたとき、
タオルをバンダナのように頭に巻いた、無精ひげの恰幅の良い男が俺のはす向かいのシートに座った。
年は20代か30代前半だろうか…。
…海賊みたいだな(^o^)
そんなことを思いながら、窓の外を眺める。
木々が後ろへ去っていく。
男はチラリと俺を見ると、何か言いたそうな顔をしたが、手にもっていたスマホをみると、そちらをいじり始めた。
俺はいろんなことに思いをはせて、窓の外を眺める。
…あづみ族の伝説。
…志賀島に伝わる金印の謎。
…穂高岳の山頂には、海賊船が眠っている…。もしくは何か手がかりがあるのだろうか?
…。
…池袋のリオンは元気だろうか?
…リオンのテクニックは、なかなかのものだったな。
…何よりも咥えたときの表情が愛らしい…。
…福岡にもリオンみたいな娘がいるだろうか?
…メイドと遊んでみるのもいいかもしれんな…('ー') フフ
などと、俺は、いつの間にか、パン食い競争の妄想をしていた。
そんな妄想を楽しんでいるときに、ふいに男が声をかけてきた。
男「あの(^。^;)…。」
む!! パン食い競争の妄想をしてたばかりに、俺の顔がニヤけていたかもしれん!?
俺はすぐに真顔に戻り、男を見た。
男「あの、すみません。今日はどちらまで行かれるのですか? お姿を見たところ、何か大きな理由があるようにも見えますが…。」
俺「…もう用は済んだよ。これから秘密のアジトに帰るところだ。アジトは長野県の安曇野にあるんだけどね。」
男「ほう! 遠いところから…。…どちらへ行かれていたのですか?」
俺「志賀島という島だよ。そこにはあづみ族の謎を解く鍵が隠されているんだ( ̄▽ ̄) ニヤ」
…俺があづみ族の話をすると、皆、訳がわからず、「…あ、そうなんですか? がんばって下さい(^。^;)」などと言って、そこで会話は止まってしまうも多い。
この男も同じだろう。こんな広島に向かう電車の中であづみ族のことを知っている人間がいるわけがない…。
だが、俺を見るこの男の目が、一瞬光ったような気がした。
男「あづみ族?」
俺「ああ、あづみ族だ! 何のことかわからないだろうが、あづみ族の伝説を追って志賀島まで行ったのだ。」
男「…。あづみ族の伝説…。」
男は一瞬何かを考え込んだようだったが、ふいに口を開くと、俺を驚かせた。
男「…では、あづみ族サミットにも参加されたのですか!?」
…!!!
何!?
なぜ、この男、『あづみ族サミット』のことを!?
あづみ族サミットは、知る人ぞ知る集会。しかも集まる人々はその道の探求者ばかり。ましてや、この男のような若い男は、一人もいなかったはずだ!!
あづみ族サミットの会場風景↑
『あづみ族サミット』のことを知るこの男は一体…。
あづみ族サミットを傍聴した俺。↑
…つづく
Proposing to princess Nunakawa★大国主、ヌナカワ姫にプロポーズ
スセリ姫と大国主★Princess Suseri and O-kuni-nushi
★因幡の白うさぎ:White rabbit of Inaba
アマテラスの使者達 国譲りの話①Earth and Heaven
安曇族の謎:Mysteriousness of Azumi-clan
Itsukushima shrine⑧O-Torii 大鳥居
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Posted by チャック・スパ朗(Thuck sparrow) at 20:55│Comments(0)
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