2013年10月01日

★安曇野の民は海からやってきた⑮~巫女と文献~

そういえば、神社内に巫女がいたな。

俺は、巫女にたずねてみることにした。

巫女は忙しそうに書き物をしていた。

俺「すまないが、ちょっとたずねたいことがあるんだが…。」

巫女は俺をチラっと見た。

巫女「…!」

巫女は、海賊である俺の姿に少々驚いたようだが、
すぐに冷静になり、

巫女「すみません…。ちょっと待ってくださいね(^^;)」

再び書き物を始めた。

俺「いいとも。急いではいない(*^.^*)その仕事が終わってからでも構わん。」

俺がそう言うと、巫女は安心したのか、書き物をしつつ俺にたずねてきた。

巫女「…このあたりの方ではないですよね? 見たところ、だいぶ遠くからいらっしゃったように見えますが…。」

俺「ああ、そのとおり。俺は安曇野からやってきたんだ!( ̄ー+ ̄)」

俺の言葉を聞いた巫女は、書き物をしていた手をピタッと止めた!
そして俺に体を向けた。

巫女「…安曇野!? 安曇野…ですか!? …カリブ海じゃなくて!?」


この巫女…。


何かを知っている…?


俺は探りを入れてみた。


俺「カリブ海もそうなんだけどね。ハハハッ(^○^) …今日は、安曇野から来たのさ。 安曇族の伝説を追って…。」

俺の言葉を聞いて
巫女がハッとしたように、一瞬目を見開いた。

俺は追い討ちをかける。

俺「安曇族と安曇野の伝説…。…あなたは知っているんじゃないのかい?( ̄ー ̄)ニヤリ 」

巫女「…知っています。」

俺「安曇族と安曇野、もしくは穂高神社との関係について教えてくれないか?」

巫女「ですが私は、安曇族が最後に移住した地が安曇野だったということくらいしか知りません。それに今取り込み中ですし…。」

俺「じゃあ、何か文献のような物は残っていないか?」

巫女「…文献…ですか? …そういえば…。…少々お待ちください。」

巫女は立ち上がって、襖を開き、その奥の部屋へと消えていった。

そして数分後、奥の部屋から出てくると、手に持った一冊の書物を俺に差し出した。

巫女「お待たせしました。…文献…と、言える物かはわかりませんが…。…これをあなたに差し上げます。良かったらどうぞ(^o^)」

俺は、巫女が差し出した書物を受け取った。


…!!


「こ、これは!?」





「あづみ族がつなぐ福岡と安曇野!?」


巫女「お役に立てればいいのですけど…(^^)」


俺「これだ!! きっとここに重要な手がかりがあるに違いない!! ありがとうっ!!(^▽^)/」


ニコッと微笑む巫女に別れをつげ、早速、授かった文献を開いてみた。


…つづく  

Posted by チャック・スパ朗(Thuck sparrow) at 19:56Comments(2)寺・神社 srine,temple